SI単位
SI単位(エスアイたんい、仏: unités SI 、unités du SI 英: SI units、units of the SI)とは、国際単位系が定める最も基本的な様々な単位の総称である。SI基本単位、SI組立単位、SI接頭辞から成る。SI併用単位はSI単位には含まれない。SI単位の対義語は、非SI単位である。
SI単位の定義編集
SI単位は次の3つが結合されることにより得られる全ての単位の名称である[1]。SI単位はSI接頭辞を含むので、SI単位全体の集合は、一貫性を持たない[2]。
一貫性のあるSI単位編集
次の2つのみが結合されることにより得られる全ての単位は、「一貫性のあるSI単位(coherent SI units)」と呼ばれる[3]。つまり、上記のSI単位の構成要素からSI接頭辞を除いた単位である。この2つのみによる単位の集合は一貫性のある単位系を形成している[4]。
- SI基本単位
- 一貫性のあるSI組立単位
かつての呼称編集
SI基本単位とSI組立単位は一貫性のある単位系を形成するので、かつては、この2つのみを総称して、「SI単位」と呼ぶことがあった[5]。しかし、CIPMは、2001年に、「SI単位」の語と「一貫性のあるSI単位」の語を前々項と前項のように明確に定義し直した。
脚注編集
出典編集
- ^ #国際単位系(SI)第9版(2019) 国際度量衡委員会(CIPM)承認,2001年、p.148
- ^ #国際単位系(SI)第9版(2019)、p.106、「しかし、接頭語が SI単位と共に使われる場合、接頭語によって、1以外の係数が導入されるため、結果として生ずる単位は一貫性を持たないものとなる。」
- ^ #国際単位系(SI)第9版(2019) 国際度量衡委員会(CIPM)承認,2001年、p.148
- ^ #国際単位系(SI)第9版(2019)、p.105、「SIの基本単位と一貫性のある組立単位は、一貫性のある集合を形成し、これを一貫性のあるSI単位と呼ぶ。」
- ^ 例えば、三宅史(計量研究所)は、「国際単位系の基本単位、補助単位(引用者注:補助単位の分類は1995年に廃止された。)および組立単位は一貫性のある単位系を形成している。これらの単位を<SI単位>という。この命名はその倍量単位、分量単位と区別するためのものである。」と(おそらく1980年代に)記述している。出典:平凡社大百科事典 第5巻(ケマ-コン)、「国際単位系」の項、p.756、1984-11-02初版